ポーの一族とは
作者 萩尾望都
1972年(昭和47年) 別冊少女コミック3月号に初めて掲載。
その後、断続的に連載を継続し、1976年(昭和51年)6月号で最終回を迎えたはずだったのですが、
月刊フラワーズ2016年7月号で再始動。
バンパネラ(吸血鬼)のお話です。
昭和47年、小学生3年、リアルタイム世代です。
夜窓を開け、エドガーが来て、バンパネラに誘ってくれるのを待っていました。
15歳になる時には、これでエドガーよりも年上になってしまうと悲しんだものです。
この年になり、読み返してみて、もう窓は開けないけど、そのころの思いがよみがえります。
今は単行本での順序になりますが、ネタバレ、あらすじ行きます!
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ポーの一族
もうここではエドガー(主人公)とメリーベル(エドガーの妹)はバンパネラになっています。
養父母のポーツネル男爵夫妻とポーの村を出て都会へ行くところから物語は始まります。
バンパネラ→吸血鬼、人の生き血を吸って生きていくもの。
ただ、一般的な吸血鬼とは少女漫画なので、少し設定が違います。
日光にあたっても大丈夫です。
普通に学校にも通えます。
メリーベルは体が弱いので無理でしたが。
鏡には基本映りません(訓練で映るようになります)
脈はありません。体温も低いです。十字架にも苦手です。
首に手を当ててエナジーを吸い取ることができます。(もろに噛みつき牙を出して生き血を吸ったりはしません)
バラが大好き、紅茶に入れもすれば、そのまま指先からエキスを取って枯らすこともあります。
生きる糧です
ポーツネル男爵夫妻の目的は街に出て、仲間にするものを探すこと。
その合間、エドガーはアランに出会う。
不幸な家庭環境、メリーベルに惹かれていく。
ポーツネル夫人がしくじり、正体がばれてしまう。
メリーベルが標的になり、十字架が拾えないため、銃で撃たれて消えてしまう。
ポーツネル男爵夫妻も馬車に惹かれ消えた・・・
一人になったエドガーはアランを永遠の時に誘う。
ポーの村
グレンスミス・ロングバート男爵が森で狩りをしているとき、
間違えてメリーベルを撃ってしまう。
そしてどこにあるかもわからないというポーの村に連れていかれる。
バラにかこまれた村。
メリーベルに何かあったら許さないとエドガーに脅されるも、メリーベルは元気になる。
グレンスミスは、エドガーに少し血を吸われ、自分の居場所に戻っていった。
グレンスミスの日記
エドガーとアランは学校でグレンスミスの家系の学生に合う。
グレンスミスの家族はことあるごとにポーの村を思い、
ともすれば希望として生きてきた。
争いもなく貧しさもなく絶望もなく永遠を生きられるポーの一族に。
すきとおった銀の髪
これがポーの一族の原点、始まりです。
主役はメリーベル。
14歳の少年がメリーベルに恋をする。
でも 別れの時が来て、エドガーとポーツネル夫妻と一緒にメリーベルは去っていく。
30年後、歳を取った少年はまたメリーベルに会う。
そして歌を思い出す。
『すきとおった銀の髪の少女がいました。そのあまりの美しさに・・・神は少女のときをとめました』
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